知ってました?過払い金請求しても信用情報にのらないって

過払い金請求も債務整理の一つですが、厳密には過払い金請求と債務整理を分けて考える必要があります。というのも、過払い金請求には債務整理のような社会的に受ける不利益はほとんどないからです。

過払い金請求をしてもデメリットになることはほとんどありません。何しろ、過払い金請求をしても借金を制限されません。もちろん、個人の信用情報にも掲載されません。ただ、このような決まりは、最初からあったことなのでしょうか?

むかしは過払い金請求したらブラックリストがついた

じつはむかしだと、過払い金返還請求をした場合も事故情報として信用情報に登録されていました。しかも2010年まで、そうなっていたと言うのは、私自身も見落としていたのです。

以前は、すでに借金を返し切った方が返還請求したくても躊躇した人も多かったのですが、いまは堂々とそれができることは喜ばしいことです。

難しいことは分かりませんが、平成19年以前は過払い金返還請求をすると、「コード32(債務整理)」となったのですが、これが見直されて「コード71(契約変更)」となりました(これが平成22年まで続く)。ただ、「コード32(債務整理)」と「コード71(契約変更)」は名前が変わったぐらいで、信用情報や与信審査にはこれまでと同じでした。

しっかり変わったのは、金融庁が平成22年4がつ19日までに「コード71(契約変更)」で登録されている信用情報を撤廃したからで、これによって同じ借金を整理しても、超過利息分を返済に充当して残債がなくなれば債務はゼロになるし、社会的不利益も受けずに済むようになったのです。おそらくですが、むかしはこのパターンの人が多かったと思います(私自身もそれに該当します)。

ただ、債務が残る場合は任意整理などに移行して、債務整理することになりますので、弁護士や調停員としっかり打ち合わせすることが肝心です。