アディーレの対応と片付けなきゃいけない借金問題とは?

いまや、弁護士法人アディーレを、良くも悪くも、知らない人はいないと思います。悪い評判として、最近では「過払い金返還請求の着手金を今だけ無料や割引」と言った宣伝をしたことで、消費者庁より景品表示法違反に当たるとして措置命令受けています。

 

しかし、この処分は過払い金返還請求で渦熱する業界に、一石を投じる意味もあったのだと思います。アディーレは日本最多の支店を持つ弁護士法人だけに、まさしく良くも悪くも目立つ存在なのです。ただ、これについて、アディーレはどのような対応を見せていたのでしょう。

 

グレーゾーン金利の頃ではなく「いまの借金問題」のほうが大事

ニュースによると、アディーレはホームページ上で過払い金返還請求の着手金を期間限定で無料などにするとうたっていたということですが、それが2010年10月から2015年8月までの長期間にわたった掲載だったと言います。これが、景品表示法の違法行為にあたると指摘され、アディーレは2015年9月から、これまでの期間限定をやめる対応に変えて、常に使えるサービスとして打ち出しています。

 

 

ただ似たようなことは、ほかの弁護士法人や司法書士法人にも、多かれ少なかれ見られることです。それより、今後心配なのは、過払い請求が一段落したときです。ちゃんとアディーレは借金問題に対応してくれるか。あるいは、アディーレはもちろん弁護士法人だからだいじょうぶだと思いますが、中小の司法書士事務所などは、しっかり対応してくれるのだろうかということが気になります。

 

 

考えてみれば、業界全体が過払い金を取り戻すことだけに集中したと言っても過言ではありませんが、グレーゾーン金利の頃の借金だけが、いま消費者が抱えている問題でもありません。むしろ、いまの金利で返せないということは、自己破産者が増えることが予測されます。いまある借金問題を適正に解決できる力が、いま求められます。